震災発生後に支援物資の分配や支援活動の受け入れを担った安渡3丁目の住民組織で代表を務めていた小國忠義さん84歳です。

木碑の建て替えはこれまで小國さんら安渡3丁目の住民と大槌高校の生徒が協力して続けられてきました。
(小國忠義さん)
「ここでみんな入って、ストーブ焚いて、うん。ここに道具が全部揃えてあったからそれでやって。全てここでできたったからこういったのがプロだったし」
木碑のすぐ前の家に住んでいた道又廣司さんはかつて暖房機器の修理を仕事にしていて、木碑建て替えの時にも中心的な役割を担う頼もしい存在でした。
ところが、小國さんと同い年の道又さんは2024年亡くなりました。
クリの木でつくった木碑と共に台座に取り付けられる板には、小國さんや道又さんら活動を支えてきた地域の人たちの名前も記されています。

(地域の人と小國忠義さんの会話)
「(いなくなったがね~)いなくなった~。(半分いなくなった)でも、道又さんの名前は消さないからさ」

地域の高齢化は着実に進んでいて、住民組織も3年前に解散となりました。