円安や物価高騰など海外への足が遠のくなか、留学を志す学生がいます。学ぶのは、語学だけではありません。海外での経験で何を学ぶのか、見えてきたのは国際関係の変化と社会問題の解決でした。

世界で活躍する人材に

山口大学国際総合科学部の学生たち
「行ったら発音とかって…?」
「ぜんぜん違います」
「通じますか?」
「日本人のアクセントにその人が慣れてたらわかる、すぐ」

外国の話に花を咲かせるのは、山口大学・国際総合科学部の学生です。世界で活躍し地域の問題を解決できる人材を育てようと、10年前にスタートした学部です。特徴のひとつは、留学です。世界およそ100の大学と提携して、半年から1年の長期留学に学生を送り出しています。

山口大学国際総合科学部3年・前田育久斗さん
「いろんな場所でいろんなルーツを持つ人、いろんなカルチャーと、いろんなバックグラウンドを持つさまざまな人と出会えたことは財産です」

留学生活を振り返るのは3年生の前田さんです。去年、8か月のイギリス留学を終えて帰国しました。日本で働く外国人と話して、外国人が日本をどう見ているのか知りたいと思ったのが留学のきっかけでした。

前田さん
「例えばコンビニの店員の人にフィリピンの人とかインドネシアの人とかいるじゃないですか。『なんでここに来たの』みたいなその感覚で話してたときに、自分もその立場になってみたらいろいろ経験できるのかなと思って」