発生から14年となる東日本大震災・つなぐ、つながるプロジェクトです。震災の教訓が得られるゲーム「気仙沼クエスト」。手がけたのは宮城県気仙沼市出身の大学生です。今回、新作のゲームを作りました。その名も「津波てんでんこクエスト」。その制作過程を「自撮り」で記録してもらいました。そこから見えてきたものとは。

被災した大学生が“避難の心構え”を学べるゲームを制作

都内に住む大学生、畠山瑛護さん(22)。地元・宮城県気仙沼市を舞台にしたゲーム、「気仙沼クエスト」を作り続けています。主人公は市のゆるキャラ「ホヤぼーや」です。

3年前は、震災後の仮設住宅で“避難の心構え”を学べるゲームを作りました。そして3月、新たに...

畠山瑛護さん
「ついにゲームの方が完成いたしました。今回はですねこういう風に、いろんな色のホヤぼーやが登場するんですね」

こだわりは、このカラフルな「ホヤぼーや」たち。そこには特別な思いが込められていました。

2025年2月、畠山さんは気仙沼にいました。

畠山さん
「きのうから気仙沼に戻ってきました。これウミネコじゃないですかね、波に揺られています」

いまから14年前の東日本大震災。東北に巨大な津波が押し寄せました。畠山さんの自宅も、津波で全壊。当時、畠山さんは小学2年生。高台の学校にいたため津波は見ていません。

畠山さん
「東日本大震災を経験した人たちの話を直接、その人の言葉で聞きたいなと。それを表現に活かせたらなと思って」

ゲームを作るため向かった先はー