“スピード感”と“十分な議論”…相反する思い

カウンターから料理を提供する田中さん「おまたせしましたー」

週3回のアルバイトをしながら生活費を賄っている田中さん。一日も早く朝市通りの店を再建したいという思いと、十分な話し合いが必要という思いが交錯します。

バイト先の田中さん

てんだ商店・田中宏明さん「何年か後には朝市を辞めていくおばちゃんも必ずいると思うので。自分とか若い世代が抜けてしまったら朝市の未来はないかなと思います。とにかく会議することですよね。案を自分一人で練っていててもしょうがないので、商店の人、本町の人、一丸となって…どうしていくかというのを真剣に考えていく必要がありますし、もちろんそのための時間も必要ですし」

再建に奮闘する田中さん

土地の境界、法律、地権者の意向…課題は山積しています。複雑な思いを抱えながらも輪島朝市の復興に向けて、行政と住民が協力して歩み始めています。