フランスのマクロン大統領がフランスの核兵器による抑止力をヨーロッパの同盟国にも拡大することについて議論を始めると述べたことに対し、ロシア側は「極めて対立的だ」と強く反発しました。

ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、マクロン氏の発言について「平和を考える国家元首の演説とは到底思えない。戦争継続を考えていると結論づけられる」とし、「極めて対立的なものだ」と述べ、強く反発しました。

ラブロフ外相もマクロン氏の発言は「ロシアにとって脅威だ」と強調しました。

また、ラブロフ氏はイギリスやフランスが停戦後のウクライナに「平和維持部隊」の派遣を提唱していることについて、「妥協の余地はない」と述べ、改めて容認しない姿勢を示しています。

一方、プーチン大統領は6日、新しい駐米大使に対米外交に長く携わってきたロシア外務省北大西洋局長のダルチエフ氏を任命しました。

トランプ政権発足後、両国は外交関係の改善に向けた動きをみせていて、アメリカ側は先月末の米ロ協議でダルチエフ氏の人事に同意すると伝えていました。