■エンタメ要素いっぱいのステージ、原点は“夫とヘビメタ”だった

自身がプロデュースする「12人のヴァイオリニスト」の公演はとてもユニークだ。メンバーが足でタップする鍵盤を弾きながらヴァイオリンを弾いたり、サックスを吹きながら弾いたりする“一芸選手権”が名物の型破りなコンサートとして知られている。
そんなユニークなステージの原点には、高嶋の夫の存在があるという。林から「ご主人はコンサートにいらっしゃるんですか?」と尋ねられると、「東京公演は全部来ます。(夫は)音楽がめちゃくちゃ好きなんです。私はそもそも動きのない普通のクラシックのコンサートをやっていたんですけれど、うちの夫はヘビメタだから『なんか君のコンサートって動きがなくてつまんないよね』『ヘビメタは意味がなくても足元に扇風機を置くんだよ』って言われたんです」とエピソードを披露。「最初はバカかと思ったんですけど、動きというものを考えようかという話から今に至るので、いいアイデアをいただいたと言っても過言ではないです」と語った。
常々高嶋自身が大切にしている“お客さんを楽しませる”という思いの原点が、音楽を愛する夫との対話にあったのだという。「夫もコンサートによく行く人なので、良くないコンサートを見せることが詐欺的行為に近いというのが共通認識。(お客様を楽しませるのが)君の本職、というのはこっぴどく言われています」と、音楽活動を支える夫への思いをにじませつつ語った。














