■「本当に売れなくて」月給6万円…苦しかった下積み時代

 さらにインタビューでは、売れなかった不遇のアイドル時代についてふれる場面も。

 デビュー後、音楽アイドルユニットとして活動をスタートさせたが「本当に売れなくて、給料が6万7000円で親から借金して生活していて。『売れないヴァイオリニスト』っていうのが私の肩書だったんです」と、当時の苦しい状況を打ち明けた。

 CHISA & MINO としてともにユニット活動を続ける26年来の音楽パートナー・加羽沢美濃がVTR出演し、当時について「(コンサートが)年間100本あってもほとんどの会場で1000人のホールでお客さんが数10名」と回想。ともにステージに立った高嶋について「彼女はとにかく毎回つらそうで。100人のお客様がいても1人が笑っていないと『今夜反省会ね』って。1本1本のコンサートで反省をしていたし、すごく落ち込んでいることが多かったと思います」と明かした。

 豪快な毒舌キャラで知られる高嶋の意外な繊細さが伝わるエピソードに、高嶋も「それが今でもトラウマで。空席が嫌いなんですよね」と苦笑い。今後については「60歳までと言っていたんですけど、意外と早く来ちゃうので。65歳くらいかな」と語った。

 「死ぬか生きるかなんですよ、毎日」と力強く語る姿には、何事にも全力で向き合う決意がにじむ。アーティストとして、プロデュ―サーとして、タレントとして…さまざまな顔を持ちながらもインタビューで母親業に力点を置くのは、それ自体がわが子への愛情の表れなのかもしれない。改めて林に「本業は?」と問われると「“お母さん”ですよ。死ぬまで“お母さん”ですよ」と豪快に答え、笑顔でインタビューを締めくくった。

(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年3月2日放送より)
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インタビュアー林修 https://tver.jp/episodes/ep6zjxpvh4?p=0