山口県下関市の小学校で6日、63年前から続くマーチングバンドを引き継ぐ「移杖式」がありました。



第63代主指揮 升本明里さん
「私たち6年生は、63年間大切に続けられてきたマーチングバンドをきょう引き継ぎます」

下関市の豊浦小学校では開校90年の節目である1962年に同窓会から楽器を寄贈されたことをきっかけに、それ以降、6年生全員がマーチングバンドのメンバーとなって活動しています。



この日は卒業する6年生153人が、保護者や在校生を前に最後の演奏を披露しました。



その後、6年生から指揮杖と楽器が5年生に引き継がれました。

11月から本格的に練習を始めた5年生も、校歌など2曲を披露しました。

第63代主指揮 升本明里さん
「5年生には、今後もこの伝統がずっと続いていって、大人になって、あっこれやったことがあるって思えるような感じで引き継いでいってほしいです」

トロンボーン担当 中野弘顕さん
「5年生には一致団結して頑張ってほしいなと思います」

第64代主指揮 須江結望さん
「64回目として自信が持てるように日々の練習を頑張りたいです」



60年以上続く伝統のバンド、訪れた保護者のなかには卒業生もいます。

5年生の保護者(豊浦小学校のOB)
「自分が卒業した学校で引き継いでいるというのがうれしいです。続く限りはみたいなという気持ちが大きいです」



伝統を引き継いだ5年生は19日の卒業式で演奏し、6年生を見送ります。