新たな視点と独自取材でお伝えする「eyes23」。軍事支援を一時停止し、ウクライナのゼレンスキー大統領に圧力をかけ続けるトランプ大統領。こうしたことで有利な状況となっているのが、ロシアのプーチン大統領です。そのロシア軍は戦闘を続けるため、出稼ぎのネパール人をだまして戦地に送っていることがわかりました。

外国人を騙してウクライナ前線に投入 ロシア軍“人身売買”

2月にJNNが入手した、ロシア西部クルスク州の映像には、ウクライナ軍が敵の兵士の毛髪や唾液を採取している様子が映っています。DNAを検査して出身地を割り出すためだといいます。

3年に渡るロシアとウクライナの戦闘。ロシア軍の死傷者は50万人規模とも言われ、その兵力を補うために、外国人を“ロシア兵”として動員しているのです。ウクライナ側は、ロシアが北朝鮮兵の戦闘参加を隠しているため、それを暴くためだとしています。

また、北朝鮮以外にもアジアやアフリカ、中東など世界各地から外国人が動員されているとみられています。

そのうち、特に多いのがネパール人です。これまでに約1万人が動員されているとの報道もあります。

記者
「カトマンズのパスポートセンターには、若者を中心にたくさんの人で行列ができています。目立った成長産業のないネパールでは、300万人近くの出稼ぎ労働者が海外に渡っていて、ロシア軍に連れていかれる若者が多い背景にはこうした事情があるとみられます」

ネパール国家警察の幹部は、この現状について…

ネパール国家警察 オム・バハドウール・ラナ氏
「就職できない若者たちがあらゆる手口で勧誘され、ロシア軍に徴兵されています。これはれっきとした人身売買事件です」