何と言っても「にぎりずし」
TBS総合嗜好調査の「好きなごはんもの・めん類・パンなど」には、実に48個の選択肢があり、回答者に好きなものをいくつでも選んでもらいます。
その中に「◯◯すし」が6つあり、これに「のりまき」を加えた7つの選択肢の選択率を、東京・阪神の男女別に集計したのが次の縦棒グラフです。
なお、項目は東京女性の選択率で多い順(降順)に並べてあり、東京男性や阪神の男女では大小が入れ替わっているところがあります。

結果は一目瞭然、「にぎりずし」の人気が断トツ。東西・男女を問わず、半数以上が好んでいます。
絶対王者の「にぎりずし」に続くのが、海苔で巻く「手まきずし」と「のりまき」。「手まきずし」は東西の女性の4人に1人が好むのに対し、「のりまき」は特に東京女性が好きな様子。
「のりまき」と同じくらい東京女性に愛好者が多いのが「いなりずし(しのだずし)」。「しのだずし」とは「『いなりずし』の関西での称」(新明解国語辞典第八版)。「かやくごはん」同様、関西での言い方も示すのは、東西で実施するTBS総合嗜好調査ならではの配慮の現れです。
また、阪神女性に好む人が多いのは「ちらしずし」。別途「五目ずし・まぜずし」の選択肢もあり、ウィキペディアに次の説明があります。
『江戸前寿司においては、白い酢飯の上に、にぎり寿司に用いる寿司種を並べたものを指すが、関東周辺以外の地域では一般に、酢飯に調味した具材を混ぜ込み、錦糸卵や海苔などで飾り付けを施したものをちらし寿司と称する。
酢飯の中に何も混ざっていないのが「ちらし寿司」、酢飯に様々な具材を混ぜたものが「五目寿司」と説明されることもあるが、地域や世代によって呼び分けは異なり正式な定義ではない。』
TBS総合嗜好調査では「五目ずし」を「まぜずし」と一緒の選択肢にすることで、「ちらしずし」と区別しています。少しでも回答者の取り違えを防ぐべく、こうした選択肢作りに神経を使っています。
全体を通して、女性のほうが様々な「すし」を好む模様。男性にもそうした好みはなくはないですが、結局「にぎりずし」が好きだという印象です。