震災、原発事故からまもなく14年。一時全町避難となった福島県大熊町には、ある少し変わった書店があります。「町が喜んでほしい」。店主の男性の静かな言葉の中には、ふるさとへの思いが見えました。
夜になると開店“青空書店”
3年前に避難指示が解除された大熊町熊地区。夜になると、灯りがともる場所があります。

「読書屋 息つぎ」。店主を務めるのは、大熊町出身の武内優(ゆう)さん(26)。廃材を組み立てて作った本棚には、小説に詩集、エッセイなど100冊を超える本が並びます。

武内優さん「その時に気になっていることとか、面白そうだなという本を(置いている)」
屋根も壁もない、ビニールハウスの骨組みでできた「青空書店」。なぜこの場所に書店を開いたのか?そこには彼なりの「ふるさとに対する思い」がありました。
