異例の口論となり決裂に終わったアメリカとウクライナの首脳会談。
ゼレンスキー大統領は、対話を行う用意があるとしていますがトランプ政権からは非難の声が上がっていて戦闘終結への道のりはますます不透明となっています。
前代未聞の首脳会談 なぜ激しい口論に?
南波雅俊キャスター:
トランプ大統領とゼレンスキー大統領のそれぞれの主張について見ていきたいと思います。

トランプ大統領からすると、鉱物資源に関する協定を締結させることで利益を得て、ウクライナに対して財政や軍事の多額の支援金を取り戻したいという狙いがありました。
実際に各国のウクライナへの支援額ですが、ヨーロッパなどと比べてもアメリカはダントツです。軍事財政の支援で約17.8兆円をこれまで支援してきました。
一方でゼレンスキー大統領は、協定を締結するならば再びロシアに侵攻されない安全を保証したい。その形が無理でも何らかの形で安全保障をしっかりと確立したいという考えがあります。
そんな中でトランプ大統領は、ウクライナ国内でアメリカと鉱物資源の開発をともに行えばロシアの侵攻はないと考えています。
それぞれの主張がある中で、トランプ大統領側は「感謝が足りない」ことにイライラしたのではないでしょうか。