■どうなる日本の“脱マスク” 岸田総理は“マスク無し”イベントへ


井上キャスター:
本質的な部分に手をつけないので、どういうメッセージを発したいのか伝わらなくなる。岸田総理はマスクを取ってF1日本グランプリ(三重・鈴鹿)に参加しました。移動の際などはマスク着用をしていましたが、挨拶・セレモニーにはマスクを外して出席しました。

SNSの声
「意思を持ってマスクを外しているならもっとアピールするべき」
「総理はマスクしてないけど三重は500人近く感染者が…」

▼鈴鹿サーキット“屋外でのルール”
他者と十分な距離または会話ほぼ無し →マスク無しOK
列に並ぶなど人が多い場合 →マスク着用をお願い

この鈴鹿サーキットのルールに則って、岸田総理は会話もしないので外でマスクを外したということが考えられます。

■「六甲おろし」大合唱はルール違反?


井上キャスター:
他にも様々なスポーツイベントがごく普通に行われています。

10月8日、セ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージ第1戦、阪神対DeNAが横浜スタジアムで行われました。阪神が勝利し、一部のファンが六甲おろしを大合唱。これがルール違反ではないかという声があがりました。

応援ルールとしては、横浜スタジアムでは大声での球団歌・応援歌はNGとなっています。こういったことを何とかルール整備したいということで、10月10日の第3戦では「声を出しての応援はご遠慮いただきますよう」と異例のアナウンスが入りました。

■大声OK?マスク不要?イベントめぐるルールの全体像は


今、ルールの全体像はどうなっているのでしょうか。

▼大声OKのイベント
収容定員の半分まで
(収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度に)
(エリア分けする場合「大声あり」ゾーンの収容率は50%まで)
感染防止策等を記載
チェックリストを公表

▼屋外“マスク不要”のケース
会話の際、距離が確保できる
会話をほとんど行わない場合(散歩・サイクリング、通勤など徒歩や自転車で人とすれ違うとき)など

しかし、体育の授業などでマスクを外したいけど、みんなが外していないからちょっとためらいがあるという声も。やはり同調圧力というか、周りの目が気になる、日本のこの現状は変わっていない部分もあります。

日比キャスター:
ルールがあるからこそモヤモヤすることもあるわけで、政府としてはこのモヤモヤの解消のために何か舵を取るといった方針は今、動き出しているんでしょうか。

星氏:
私も子どもがマスクをして運動をしている姿を見ると可哀そうだなという気がします。イギリスのジョンソン前首相なんかはもう「マスクをしないで済むような環境作り、医療体制作りを目指す」というのを目標にしてやって、実際かなり強引にマスクをしないで済むようにしたわけですよね。ここはある程度、政治がリーダーシップをとって「もうしなくていいですよ」と、その代わりちゃんと検査をできるようにしますとか、感染しても医者にかかれるようにする体制を作るというのは、そろそろ政治の役割になってきたのかなと思います。

井上キャスター:
大人はある程度自由で、着けたい方は着けるということで良いと思うんですが、子どもたちが2年半、3年半ずっと着けろと言われてきて、心身に悪影響が及ぶという論文もあるわけじゃないですか。

星氏:
少なくとも子どもに対してはある程度きちんとルールを決めて、着けなくてもいいんだよというような体制作りをしてもらいたいと思いますね。