【新潟市水道局 樋口好人課長補佐】
「実は、災害時には“拠点給水”というのがあります」

新潟市では、災害時の給水場所を示した『給水拠点所』を地図上に示し、ホームページで公開しています。
浄水場や配水場だけではなく、耐震性が高い貯水槽のある小中学校や公園など、30カ所が対象となっています。
なかでも、飲料水のみならず火災時にも活用可能な「飲料水兼用耐震性貯水槽」は、普通の貯水槽よりも耐震性が高いのが特徴です。

これ以外にも、被害やニーズに応じた給水所も応急的に設けられます。
能登半島地震の際には、事前に公表していた場所以外にも設置されました。

さらに、新潟市水道局では『水先案内』という情報誌を発行。
水道メーターの検針票と一緒に年4回配布するとともに、災害時の給水体制や家庭での水の備蓄方法も説明しています。

「災害時に備えた飲料水の備蓄や『水道が止まるんだ』っていう“心構え”を、やはり持っていきいただきたい」

『水先案内』では、家庭での飲料水の備蓄は「1人1日3リットル、最低3日分で9リットル以上が目安」と呼びかけているほか、消費期限前に飲み切る“ローリングストック”の重要性も書いてあります。

いざという時、いつ、どこで起きるか分からない災害に備えた“給水所のチェックや備蓄”が必要です。