収まる気配がない「令和のコメ騒動」。今月の消費者物価でコメの値段がさらに上がる一方、消えたとされるコメはさらに2万トン増えました。

食べ応え満点の大きなエビフライ!ご飯がすすむ定食メニューが人気の店。ご飯の大盛も無料とあって、ランチタイムも大盛況です。

「お米は美味しいですね。手の込んだ煮魚とか、焼き魚が食べられないので」
「毎日食べても飽きないと思います」

しかし、店長には一つ悩みのタネが…

さくら食堂 渡辺芳信 店長
「(コメの仕入れ値が)昨年に5割くらい高くなった。ほとんどの方がご飯ものを召し上がるので、ウチとしては大きいですね。現状の値段でやっていくつもりではいますが、どこかで値上げしないといけない」

これまでなんとか価格を維持してきましたが、それも難しくなってきているといいます。

さくら食堂 渡辺芳信 店長
「もうここで(コメの価格)安定してほしいし、もっと言えば下がっていただきたいなと」

歴史的な高止まりが続くコメの価格。けさ発表された今月の東京23区の消費者物価も、コメ類が77.5%と大幅に上昇。過去最大の上げ幅を5か月連続で更新しています。

きょう、都内のスーパーを見てみても、コシヒカリの価格は5キロで5000円超え。

「お米屋さんも値上がりしちゃったので、あまり銘柄気にせず、価格で選んでいます」

一方、農林水産省が発表したJAなど大手コメ団体の先月末時点の集荷数量は、去年と比べ23万トン減り、221万トンでした。いわゆる「消えたコメ」が12月末時点の21万トンから2万トン増えたことを意味します。

価格高騰を抑えるための備蓄米放出。一部の専門家は「予想以上にコメの不足感が強い」「放出によって価格が下がるのか、効果は限定的だ」と指摘。

来週、いよいよ入札公告が行われる見通しですが、先行きは依然不透明です。