「では、みなさんに時間を委ねます。30分!」担任の声をきっかけに、算数の授業風景が一変した。机を運んで移動を始める児童、すぐに複数のグループ席ができた。その輪に入らない児童もいる。声を出して図形の課題を解くにぎやかな男児ペア。その横で図形問題には目もくれず、計算問題を解く女児。児童たちは、教室を前へ後ろへと歩き回り、自由に会話もしている。

でもこれは学級崩壊ではない。「自由進度学習」という新しい学びの姿だという。

変化が激しく予測困難な社会、多様な価値観…昔のモデルが通用しにくい時代に『新しい学びが必要だ』とあちこちで指摘されているが、学校現場でどんな学びが実践されているのか、目にする機会は少ない。最先端の取り組みと課題を取材した。