▽交渉はふだんの「人間関係」がベース

2月25日、自民党の石破総裁、公明党の斉藤代表、日本維新の会の吉村代表の3党首が揃いぶみ、教育無償化を含めた政策合意が成立した。与党・自民党にとっては予算成立を確実なものにでき、維新にとっては完璧ではないにしても今国会で目標としていた政策実現が叶ったことになる。さまざまなプレイヤーの協議により一定の合意をみたわけだが、水面下の交渉でその一翼を担った遠藤氏は政治の世界で交渉をまとめるには人間関係がベースになると説く。
(遠藤敬衆議院議員)「あの人はどんな人なんだということから始まったら、なかなか深い話をして、実際にこの人に話をして全部伝えたらいいんだろうか?と思うのは人間社会の当たり前の話なんでね。永田町であろうが、地域のコミュニティであろうが、子どもの学校のクラスであろうが僕は同じことだと思いますけどね」
「いきなりファーストコンタクトでネゴシエーションをするなんていうのはなかなかお互いに信用するのがきついですよ、いい人だなと思っても、これ以上言ったらいいのか悪いのか、その計算をしている間はなかなか本当にネゴシエーションできない」
吉村代表は永田町文化の打破を掲げ飲み食い政治を否定している。この点については…
(遠藤敬衆議院議員)「自民の森山幹事長は酒飲まないし、立憲の安住(前国対委員長)さんだって、ほぼコップ一杯飲んだらもう水みたいな感じ。飲み食い政治とか国対政治と言われても飲まない2人と飲むのは僕だけなんだけど、飲んで何かが成立するなんてないんですよ」
「普段からタイミングがあればお祝い事や異動の会とか、自民党だけでなくどの政党にも、役所にもあるし、子どもが生まれたらおめでとうとお祝いの会をしたり、それは当たり前のことなんです。当たり前のことを当たり前にできない人間が当たり前に政治はできないって、飲み食いがどうのこうのっていうのは普通に社会人として生活する上で必要なものというぐらいの認識しかない」