ヘアピンカーブが特徴の廃道 浦代峠に眠る「浦代隧道」

佐伯市(さいきし)を通る新浦代(うらしろ)トンネルの近くには、浦代峠を越えるために使われていたかつての道があります。道マニアが所持する当時のその道の写真には、「ヘアピンカーブで名高い浦代峠」と書かれているほど、ヘアピンのように急角度で折れ曲がっているカーブが最大の特徴だったそう。
廃道区間には、明治43年(1910年)竣工の「浦代隧道」が存在。かつてはバスも走行していたそうで、隧道内は天井が高く、部分的に石積みで補強されています。

地元の方の話によると、廃道区間が現役だった頃は遠足や通学などに使われていたそうで、バス走行時にはヘアピンカーブで脱輪しないよう何度も切り返していたと言います。近隣の集落にとって重要だったその道は、新浦代トンネルの開通によって廃道化。さらに現在は、この近くに「第二浦代トンネル」の建設計画が進められています。
2024年3月5日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より