愛知県担当者「答えられるものはない」


「Qこれを見ていただきたいのですが…オークションサイトで大量にヘルプマークが出品されていたのですが、ご存じですか」

(愛知県障害福祉課 担当者)
「すみません、こちらについて(愛知)県としては、何か答えられるものはないです」

転売の実態について、愛知県はコメントできないとした上で、より多くの人に使ってもらうため、1人1個を原則として役所や病院で配布しているといいます。



(愛知県障害福祉課 担当者)
「もともと無料で配布されているものなので、違うところではなくきちんと窓口で受け取ってもらえればと思います」

「支援の手が差し伸べられる世の中になって」


こうした中、9月23日に岐阜県でヘルプマークの研修会が開かれました。

長時間立つことができない症状などがある「筋痛性脳脊髄炎」の患者、塚本明里さんらが市民らに対し、ヘルプマークを持つ人を見かけた時の対応の仕方や、ヘルプマークを使った悪用の実態について紹介し、注意を呼びかけました。



(塚本明里さん)
「優先席に座れるマークだから入手してしまったり、ヘルプマークで助けてもらうふりをして、子どもに悪いことをしようと考えたり。いろいろいるけれど、やはり“モラルの問題”なんです」

普及が進むヘルプマーク。一方で悪用や転売など予想外の問題で、社会的な信頼が損なわれる恐れも出ています。




(塚本明里さん)
「私たちへのサポートが減ってしまったり、『この人、本当にヘルプマーク所持者として使っているかわからない』と思われても嫌なので、こういう悪用例もあるんだよと伝えながらも、ちゃんと困っている人には支援の手が差し伸べられる世の中になってほしい」