先週、与党から示された年収「103万円の壁」の引き上げ案について、国民民主党の玉木衆院議員が記者団の質問に答え、否定的な考えをにじませました。

国民民主党 玉木代表(役職停止中)
「新しい壁を設けるようなことが果たして、今の物価高に苦しむ国民の思いに応えるものになっているのかどうか。そもそも税の3原則とは公平、中立、簡素で、そういった3原則に合致しているのか」

国民民主党の玉木氏は訪問先の台湾で24日、「103万円の壁」をめぐり、先週21日に公明党から提示された案についてこのように述べたうえで、「国民が何を欲しているのか。私たちは納税者の立場に立った判断をしていきたい」として、否定的な考えをにじませました。

公明党の案は非課税枠を広げる対象者を年収850万円以下とし、4段階に分けるもので、国民民主党は25日に党内で会議を開き、対応を協議する予定です。