家で血圧を測らない方がいい人も

「逆に、病院に来ると本来の高血圧を見せずに、正常を装うことができる『仮面高血圧』というタイプの人もいるんです」と岩渕院長。診察室での血圧が140/90未満であっても、家庭で測った血圧が、135/85以上の場合は、高血圧対策を始めるべきだとされています。

医師の前で正常血圧を装える「仮面高血圧」

このように、家庭での測定は、本来の血圧を知るために有効なのですが、中には、神経質に、家で1日に何十回も測ってしまう、あるいは、1度に3回以上測定してしまうというような人がいるそうです。岩渕院長は「そういう方は、家で血圧を測らない方がいいですね。自分の血圧が気になってしかたなくなり、かえって血圧が上昇してしまう」と言います。心配な感じが残って、精神的に不安定になるケースもあるそうです。

「家で血圧を測らない方がいいタイプの人もいる」と岩渕院長

血圧は、家庭でも測れて、手軽に健康チェックできるものですが、なかなかデリケートに値は上下します。かかりつけ医と二人三脚で、数字を正しく評価できるといいですね。