福島第一原発で試験的に取り出された「燃料デブリ」について、初めてメディアに撮影が許可されました。

東京電力は去年11月、福島第一原発の事故で溶け落ちて固まった核燃料「燃料デブリ」を初めて試験的に取り出し、茨城県大洗町にあるJAEA=日本原子力研究開発機構の研究所などで分析が進められています。

取り出された燃料デブリは、縦およそ9ミリ、横およそ7ミリ、重さはおよそ0.7グラムで、これまでに核燃料由来のウランなどが検出されていて、JAEAは分析を今年の秋ごろまでに終わらせるとしています。

東京電力は、春ごろに2回目の試験的な取り出しを行うとしていて、2030年代初めに予定している本格的な取り出しに向けて準備を進めています。

1号機、2号機、3号機にはあわせて880トンの「燃料デブリ」がたまっているとみられています。