特殊詐欺による被害を防ぐことに貢献したコンビニエンスストアが、きょう、県警から表彰されました。
特殊詐欺防止の砦にもなっているコンビニエンスストア。
それを支えるコンビニポリスとは?
特殊詐欺では、犯人から指示を受けた被害者がコンビニに足を運び、電子マネーを購入してその番号を送信させられるなどといった被害が発生しています。

そのため県警では2023年6月から県内の各コンビニに担当の警察官を割り当て、重点的に特殊詐欺などの情報を共有する「コンビニポリス」を導入しました。

岡崎浩隆 生活安全部長「(コンビニは)地域コミュニティの要と言っても過言ではない。その皆様に日頃からご協力いただけることは警察として非常に心強い」

きょうは、県警察本部で表彰式が行われ、特殊詐欺防止に貢献した県内のコンビニ11店舗と担当する警察官「コンビニポリス」に賞状などが贈られました。

表彰された店舗のひとつ、セブンイレブン高畠福沢店では去年4月、客が30万円分の電子マネーを購入しようとしましたが、対応した店員が、その様子から特殊詐欺を疑い警察に通報し、事なきを得ました。
客の携帯電話に何度ももかかってくる犯人からの電話に出ないよう説得し続け、被害を未然に防いだということです。
セブンイレブン高畠福沢店 高橋雅明 オーナー「コンビニポリスさんが毎月色んな情報を持ってきてくれるので、スタッフがこんなこともあるんだなと事前に頭に入ると思うので、それで詐欺防止ができたのかなと思います」

去年、県内で未然に防がれた特殊詐欺は115件あり、そのうち、7割以上にあたる81件がコンビニエンスストアで防がれたものです。

県警では、コンビニポリスの導入でコンビニとの連携を強め、特殊詐欺被害を未然に防いでいきたいとしています。