家庭用の液卵の魅力は主に2つあります。

一つ目は長期保存が可能なこと。

丸鳥鶏卵・白井宏昌社長:
「小売り(家庭用)にさせていただいているのは2年」

出荷工程の中で、およそ65度で3分から5分温めることでサルモネラ菌などを殺します。

国際基準よりもさらに厳しく殺菌することで安全性を保っているといいます。

そのため、賞味期限は冷凍した状態で1年半から2年と、長期保存が可能です。

2つ目のメリットは、価格が安定していること。

丸鳥鶏卵・白井宏昌社長:
「(需要の少ない)夏場に作るのが基本で(卵の)値段に変動することなく1年間同じ値段で出せる」

Mサイズの卵が6個入った液卵のセットが250円から300円と、現在のパックの卵よりは少し割高ですが、このあとさらに卵が高騰するようなことがあっても一定の価格での供給が可能だということです。

さらに、「持ち帰る際に割れることがないこと」や「殻を割る手間がないため調理しやすいこと」も特徴です。

全国で卵の価格が高騰する今、この店への注文は、24年の1.5倍ほどにまで伸びているということです。