本物の警察官のもとにも電話が?

こんな電話は県内の本物の警察官にもかかってきました。
向井彩香巡査部長
「警視庁の捜査2課長の●●です、名前ちょっと覚えていないのですが、何々ですって言われたんで、あっつこれ絶対詐欺だろうなって」
安佐南警察署に勤務する向井彩香巡査部長です。電話の相手は、やはり警視庁捜査2課を名乗っていました。向井巡査部長は、相手が警察を名乗ったことに、すぐに詐欺を疑ったといいます。しかし、ある理由から「本当の警察官の可能性もある」と感じたそうです。

向井彩香巡査部長
「ちょっと ドキっとは正直しました。『+』がついているので、まあ海外だろうなと思いながらも『0110』を使われているので警察?まあ違うだろうなと思いながらも出てしまいました」
県内にあるすべての警察署は、電話番号の末尾が「0110」です。詐欺グループは、相手を信じ込ませるために、電話番号にも手を加えているとみられています。
向井巡査部長は、警察であるなら、職場の警察署に直接連絡するように言うと電話が切れたといいます。

向井彩香巡査部長
「だれかれ構わず電話番号を手に入れたら電話かけているんじゃないかというのは今回の件で感じました」
こうした詐欺の手口はどのようにして見分けるのか…
安佐南署 井原秀貴 次長
「警察が電話で皆さんの資金額やキャッシュカードの暗証番号を聞くことはありません。電話でお金やキャッシュカードの話が出たらそれって詐欺かも?と疑ってください」
本物の警察官にも手あたり次第にかかってくる詐欺の電話…。警察は、おかしいと感じたらすぐに相談するように呼びかけています。