■9年間の下積み生活「当時は言われたことを完璧にこなす『だけ』でした」

今でこそ華々しい活躍ぶりの目黒だが、事務所入所からデビューまで9年を要した苦労人でもある。「最近僕を知っていただいた方にはキラキラ街道を来たように見えるかもしれないんですけど、全然そうではなかったですね」といい、「当時は言われたことを完璧にこなす『だけ』でした」と、長かった下積み時代を振り返った。
実直で控えめな性格からか、なかなか目立つポジションを得ることができなかった。デビューを夢見ていた当時の自分を「比べられる存在でもなかった。活躍している同期を見ても、同期とは思えないくらい。競い合う気持ちにもならないくらいの場所にいた」としみじみ。
先の見えない日々の中、19歳の頃には芸能の道をあきらめることも考えたが友人に止められた。「『ほかの場所に行ってももっと厳しい場所はいっぱいあるし、結局同じことなんじゃない?』と言われて。そこから、もっと心から自分がやりたいことを口に出してみたり、わかりやすく自分を変えて2年間過ごしてみようとタイムリミットを決めました」といい、期限を2年と決めて“デビューしたい”“モデルに挑戦したい”と夢や目標をノートに書いたり積極的に口に出すなど、意識を大きく変えていった。
前髪を上げるヘアスタイルに変えたのも「自分が変わったっていうのをファンの方にわかってもらう方法の一つ」だった。この意識改革が実を結び、2019年に6人グループだったSnow Manに追加メンバーとして向井、ラウールとともにSnow Manに加入。同年、9人グループとしてデビューを果たした。
初めこそ不安定な立場だったが、舞台「少年たち」で渡辺翔太から受け取った「もう僕らは家族なんだから。僕たちは9人でSnow Manなんだから」のメッセージに「救われた」という。「もともと完成されているパーフェクトなグループがあるので、そこに加入するからには自分が加入した意味、結果を残さないといけないと思う。プラス、(加入したのが)自分だった意味とか…。いろいろなものをグループに還元できるように頑張りたい」と、グループへの思いも打ち明けた。