「復興への羅針盤」です。東日本大震災以降、岩手県釜石市に足しげく通い、創作活動を続ける埼玉県在住の児童文学作家の女性がいます。新しい本の出版に向けて、精力的に被災地での取材を続ける女性に井丸キャスターが密着しました。

埼玉県在住の児童文学作家、指田和さんです。


震災がテーマの本を制作のため、これまで何度も釜石市に通い取材活動を続けてきました。

釜石市内に住む従姉の被災がきっかけで東日本大震災と向き合い始めた指田さんはこれまでに、鵜住居小学校の児童と釜石東中学校の生徒の津波からの避難を描いた「つなみてんでんこ走れ、上へ!」や震災で一時途絶えた鵜住居地区のお盆の野球大会、「盆野球」の復活を描いた作品など、震災をテーマにした数々の絵本を出版してきました。


そして指田さんは今、新しい挑戦を始めています。
これまでの絵本とは違う、子ども向けのノンフィクション作品の執筆です。

(指田和さん)
「家族で、命のことや、本が読めたり、ご飯が一緒に食べられたりという時間が大事なことだな、生きることや暮らすということが大事なことだなということが分かってもらえたら」