広域避難では、被災者の動きを把握しきれなかった

物資配給シーン自治体職員「マイナンバーカードタッチをお願いします~(お弁当渡す)」

また、能登半島地震では被災した人が住むそれぞれの市、町を越える広域避難の課題として、被災者の避難後の動きを把握しきれなかったことなどが指摘されました。

こうした課題の解決に向け、避難所に入った後に食料や医療支援を受けた際もカードをタッチするなどして、記録を残す検証も合わせて行われました。

応援職員役の職員「(システムの)操作自体は難しいとは感じない。そういったものが標準化されれば、応援職員がどこの市町村に行ったとしても使いやすくなると思う」

デジタル庁防災班・根本深 企画官「今後こうした実証実験の成果を取り入れて自治体の方でいろいろな避難所のシステムが導入されていくようにデジタル庁として取り組んでいきたい」

災害発生時の自治体業務で大きなウェイトを占め職員の負担が大きくなる避難所運営について、デジタル庁では今回の実証結果を広く公表し民間の防災アプリなどの機能向上にも生かしていきたいとしています。