去年の荒茶の生産量が発表されました。鹿児島県が初めて静岡県を抜き、全国トップに立ちました。

国内で生産されるお茶の7割は、鹿児島と静岡でつくられています。農林水産省や県によりますと、去年1年間の都道府県別の荒茶の生産量は、鹿児島が2万7000トン、次いで静岡が2万5800トンで、鹿児島が初めて全国トップに立ちました。

鹿児島は1975年以降、48年間静岡に次いで2位でした。荒茶は、製茶工場が加工して市場に出荷するもので、一番茶では静岡より1550トン少ない8450トンでしたが、ペットボトルのお茶を中心に使われる二番茶以降で巻き返しました。

県茶業会議所の光村徹専務理事は18日、涙をにじませ喜びを語りました。

(県茶業会議所 光村徹専務理事)「悲願なもんだからね。長年取り組んできて、本当に悲願。生産量が1位になれば日本全国に知れ渡るだろうと取り組んだ。今後ますます、国内外から日本茶の安定生産のため、鹿児島の役割は高まる。PR・消費拡大につとめたい」

農林水産省の統計によりますと、去年1年間の国内での荒茶の生産量は、おととしより1100トン少ない6万6900トンでした。