“スープが重要視” コンビニでも具なしラーメン

小林キャスター:
コンビニでも具なしラーメンを販売しています。

ローソンでは、スープ激うま!シリーズをやっていて、「京都背脂醬油ラーメン」(238円)と「札幌味噌ラーメン」(238円)の2種類を販売しています。

ラーメンに求めるものを調査したところ、「麺」、「具材」、「スープ」のうち、具材の優先順位が低く、スープが最も重要視されていたそうで、“具なし”でスープの品質を高めたということです。

また、野菜を炒めたような風味をスープに溶け込ませる工夫もしているといいます。

ローソン商品本部カップ麺担当 妹尾翔さん
「お手頃な価格で高品質な商品を食べたいというニーズが増え、具材を入れず、スープに特化しました」

想定の2倍を超える販売数ということで、第3弾も発売も予定しているそうです。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
物は言いようで、エンゲル係数の指数がすごく高くなって、42年ぶりの水準などになっていますが、おにぎりは200円を超えてきています。

払えない人たちがこういうものを買わざるを得なくなっていると考えると、複雑な気持ちになります。

日比キャスター:
安さに飛びついてしまいますが、それを提供しないといけないような事例もあると思いますが、日本全体の意識の変革を求められるのかなとも感じます。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
しっかり対価を払っていくことをやらないと、将来的には安い日本が外国に買われたり、消費されたりして終わることにもなりかねません。これをきっかけに、考え直すこともやらなければいけないですね。

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<プロフィール>

斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』が50万部突破