消防服に着替えている最中に生き埋めに
MROでは2024年1月、稲垣さんのもとに駆け付けた消防分団の男性を取材しました。
20年以上輪島市消防団門前分団で活動を続けた稲垣さん。地震が発生した日、稲垣さんは消防服に着替えている最中に大きな揺れに襲われ生き埋めとなりました。

室端さん「ごめんなさい、顔思い出して…最期までベルトをズボンに通そうとして、消防のオレンジベルトを握りしめていました。亡くなっても握りしめていました」
姉の坂下加奈子さんも現場に駆け付け、心臓マッサージを施しましたが、稲垣さんの意識が戻ることはありませんでした。