リニア新幹線の工事に伴う生態系への影響などを議論する専門部会が2月13日夕方から静岡県庁で開かれています。この会議では、水の濁りに関わる管理基準値の設定など、4項目について意見が交わされる予定です。
午後5時過ぎから県庁で開かれているのは、リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う南アルプスの生物や植物などへの影響や対策を議論する静岡県の専門部会です。
13日の会議では、生物への影響を回避するための水の濁りの管理基準値の設定や大井川上流の水量がどのくらい減少するのかなど、4項目について議論されています。
静岡県が示している「対話項目」28のうち、生物多様性に関わる項目は17あり、13日の議論により、生物多様性の17項目はすべて着手することになります。
<静岡県 森貴志副知事>
「これまで14項目の対話を行っていて、そのうちの2項目が終了した。これからも引き続きJR東海とは、スピード感を持って、なおかつ、また丁寧な形で議論をしていきたいというふうに考えている
リニア工事について今後も議論は続いていきますですが、JR東海は12日、大井川流域の8市2町を対象にした住民説明会を開催することを発表しました。

説明会は3月から4月の期間に、1つの自治体で2日間ずつ設けられていて、3月7日の島田市を皮切りに実施されます。

説明会は4月下旬まで続き、大井川の水資源についてのJR東海の取組みを紹介し、JR東海の職員が直接、住民からの質問に応じるということです。
2024年11月に開かれた流域自治体とJR東海側との意見交換会で出た「流域住民に分かりやすい説明が必要」との要望にJR東海が応えた形になります。