静岡県は10月24日、マダニが媒介する感染症の新たな患者3人を確認したと発表しました。このうち1人は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、2人は「日本紅斑熱」と診断されました。2025年の県内の感染者は、SFTSが10人、日本紅斑熱が25人となり、いずれも過去最多となっています。
SFTSと診断されたのは山梨県内に住む80代の女性です。10月11日にふらつきやふるえ、食欲低下の症状が現れ、16日に症状が悪化して静岡県内の病院に運ばれ入院しました。検査の結果、SFTSと診断されました。この女性は農作業をしていた畑に鹿の被害があったといい、マダニにかまれたことで感染したとみられています。
日本紅斑熱の患者は2人で、熱海保健所管内の80代男性と東部保健所管内の50代男性です。80代の男性は発症前に草取りをしていて、自宅で吸血後と思われる膨らんだマダニを発見したということです。50代の男性は草むらに入る機会があり、足首に刺し口がありました。いずれも日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことで感染したと推定されています。
2025年、静岡県内でマダニが媒介する感染症の患者は、SFTSが10人、日本紅斑熱が25人となり、いずれもすでに過去最多となっています。
県は、野山や草むら、畑に入る際は、長袖・長ズボン・帽子などで肌の露出を少なくするなど、マダニにかまれないよう、一層の注意を呼びかけています。














