飢えたカンムリワシが増えている

島の獣医師、土城勝彦さんは、連日運ばれてくる野生動物を治療しています。このところ、交通事故にあったカンムリワシが痩せているケースや、飢えて衰弱し保護されることが増えているといいます。

▼たまよせ動物病院・土城勝彦獣医師
「他の渡り鳥とかも含めて、猛きん類、肉食の鳥が何羽も救護されていて、みんなことごとく痩せてるんですね。(病院に)来てその場で死ぬことも何件か連続している。今年に限ってかもしれないですけど、でもエサの事情が悪いのは、この子たち(カンムリワシ)だけではなさそうなんですよね」

石垣島では、カンムリワシの交通事故が毎年10件前後発生しています。その多くは、道路でエサを食べている最中に起きた事故です。治療を終えたカンムリワシが野生に帰るためのリハビリ施設「やいま村」を訪ねると、その理由をうかがい知ることができました。

▼やいま村・渡久山恵飼育員
「実は結構のんびりやで、割と穏やかな鳥なので、道路とかでもゆったりと過ごすことが多い。ワシだから飛ぶだろうと思ってたらぶつかっちゃう。見守っていただきたいなと思ってます」