コメ業界の英知を集めて『政策の抜本的見直し』なるか

 政府はこれまで、コメ農家に麦や大豆などへの転作を求め、転作する農家には補助金を出してきました。その額は2024年度で2970億円。税金を使ってコメの価格を高く維持することに消費者からは疑問の声も。また、農家も補助金をもらうためには転作後も5年に1度は畑に水を張らなくてはいけないなどのルールがあり、不満の声が上がっているといいます。

 このような背景から、1月に政府は2027年の実施にむけ『水田政策の抜本的見直し』を行うことを決定しました。これまで“水田は票田”で選挙にも関わっていると言われてきたほか、食料安全保障の観点から自給率をあげるために政府は補助金を使ってきました。一方で、これは税金を使ってコメの価格を高く維持することにもなります。

 難しいバランスを検討し直す必要があり、来年度から農業関係者のあらゆる英知を集めて議論が行われるということです。