新潟市で初めて確認された『ボツリヌス菌』による食中毒の感染者。感染した50代女性が『要冷蔵の食品』を誤って常温で保存し食べたことが原因とみられています。2024年7月には、富山市でも『ボツリヌス菌』とみられる食中毒感染者が初めて確認されています。密封された食品の中で増殖し、命にかかわる食中毒を引き起こす『ボツリヌス菌』。この菌が生み出す毒素は「最強の自然毒素」ともわれています。特徴は?症状は?発症したらどうすれば?専門家に聞きました。

新潟市で記録が残っている1982年(昭和57年)以降、初めて確認されたという『ボツリヌス菌』による食中毒。食中毒になった女性は意識はあり、回復傾向だということですが、眼のチカチカ感や口渇感、嚥下困難感、呂律不良を自覚。全身にまひ症状があるほか、人工呼吸器をつけているということです。

富山市でも2024年7月に初めて「ボツリヌス感染症」が確認され、その時は、10代から80代の家族4人が目の異常や呼吸困難などの症状を訴え、3人が一時重症になりました。

この「ボツリヌス菌」は増殖に酸素が不要で、熱にも強く、「最強の自然毒素」ともいわれています。