増殖に酸素不要 
熱にも強い「ボツリヌス菌」その毒素は「最強の自然毒素」とも…

「ボツリヌス菌」は、土壌や海、川の泥砂中などに広く存在しています。酸素のない状態で増殖し、強い毒素を作ります。

この毒素を含む食品を食べることで「ボツリヌス食中毒」は引き起こされます。

富山県衛生研究所 大石和徳所長
「一番問題なのは菌が毒素を出す、神経毒を出します。これが非常に強力な毒素で致死性が高く、微量でも動物や人に投与しても死に至る。そんな毒素をだすのがボツリヌス菌です」

富山県衛生研究所 大石和徳所長
「菌から増やして生成したボツリヌス毒素は極めて毒力が高い。微量でも人に接種されると、神経毒なので呼吸ができなくなって死んでしまう。バイオテロにも使われるような毒素です。この毒素については、極めて厳重に対処されて特殊病原体として、このボツリヌス菌は国でも特別な扱いをされています」