週末まで続いた雪は一段落しましたが、次は本格的な花粉のシーズンに入ります。
大人だけなく子どもでも広がっている花粉症。現状と対策を取材しました。
今や国民病とも呼ばれる花粉症。

ウェザーニュースによりますと、九州では今年の花粉の飛散量が前年のおよそ3倍、平年と比べても倍近いと予想されていて、過去10年で最も多いかそれに匹敵する可能性があります。

こうした中、実は「子どもの花粉症」も増えているといいます。

たかの耳鼻咽喉科・髙野篤院長
「診察しててもやっぱりちょっと小さいお子さんの花粉症も増えてきてるなっていう感じはありますね。(診察した中で)一番下だと2歳になるかならないかぐらい」

ロート製薬が去年行った16歳までの子どもの保護者を対象にした調査では、子どもが「花粉症」あるいは「花粉症だと思う」と回答した保護者が、合わせて42.6%と4割を超えました。これは10年前の同様の調査と比べておよそ10ポイント増加しているということです。

また最新の調査では小中学生の48%が鼻水や目のかゆみなどの花粉症の症状を感じているという結果になりました。なぜ増えているのでしょうか。
たかの耳鼻咽喉科・髙野篤院長
「今言われてる原因の一つにですね、例えばPM2.5とか黄砂があるとそういうもので花粉が壊されて、アレルギーを起こす物質が出てくるので、花粉症も含めてアレルギーの病気が増えてるんじゃないか」

では親は子どものどんなサインに注目すればいいのか。
たかの耳鼻咽喉科・髙野篤院長
「お子さんの場合はちょっと口に出して言えなかったりとかそういうのもあると思いますので、例えばそこ目とか鼻をかいていたりとか、ですね。それも一つのサインになるかなと思います」

そのほか、症状が出る季節が決まっているか、親に花粉症の症状があるかなども判断の参考になるといいます。
たかの耳鼻咽喉科・髙野篤院長
「症状も風邪と似通っていて(判断が)難しい所もあると思うので、早めに病院を受診していただいて一度診せていただくのが、いいかなと思います」