青森県立中央病院と青森市民病院の統合新病院について、県議会で質疑が交わされました。宮下宗一郎知事は3月、整備候補地となっている浜田地区で開く対話集会に青森市長が参加する意向があれば承諾する考えを示しました。
統合新病院の整備候補地は、県営スケート場などがある青森市の浜田地区としていますが、住民からは再検討を求める声もあがっています。
10日の県議会では、議員から「住民は宮下知事と青森市の西秀記市長がそろった場で説明を聞くことを望んでいる」として、知事の意向を確認する質問が相次いで出されました。
これに対し、宮下知事は「来月、県が浜田地区で開く住民の対話集会に、青森市長から参加する意向があれば承諾する」と説明しました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「対話集会は、すでに県内各地で100回行っていて、その中では関係する市長村長が駆けつけて頂くということもたくさんあった。そうした中で、青森市長から意向があれば当然私としては承ると考えてございます」
また、これまで2回開かれた住民懇談会に参加しなかった理由について西市長は「知事の都合がつかなかった」と説明していますが、県の担当者は「青森市側から日程調整の打診はなかった」と否定しました。
このほか、議員から、職員の数が今ある2つの病院を足した場合、約2300人になるのに対し、新病院の収支シミュレーションでは約1850人と減ることについて質す声が上がりました。
県の担当者は「他の病院の病床当たりの職員数を基に機械的に試算したもので、今後、新病院の機能を基に対応していきたい」と説明しました。