「リスクを知っておく」ことが有事の際の“行動のヒント”に

 では、今後の課題といま私たちができることとは?

 横山芳春所長は「都市自体が軟弱地盤の上にできてしまっているので、その下にインフラを整備しなければいけないジレンマがある」とした上で、「その土地がどのようにしてできたか知る必要がある」と指摘。今住んでいる土地や、引っ越し・土地購入を考えている場所にどのようなリスクがあるのか知っておくことも大切だといいます。

 他にも▼防空壕が昔あった場所の周辺▼ビルの地下階跡地、地下の上水槽跡地▼ゆるい砂地盤(液状化のおそれ)も注意すべき点だといい、こうした土地の背景についての情報を知っておくと、例えば地震が起きた際に、液状化リスクを考えて避難するなど、有事の際の行動につなげることができます。

 そして「この3つがそろうと液状化が起きやすい」という“液状化の3か条”が次の内容だということです。

 (1)ゆるい砂地盤
 (2)地下水の水位が高い
 (3)大きな地震が来る

 能登半島地震の被災地を横山芳春所長が現場を視察したところ、やはり液状化が起きた場所ではこの条件がそろっていたということです。

 しかし、液状化リスクの告知義務については明確な規定がないため、住民などが把握しにくいという課題も。自治体による周知だけでなく私たち自身で調べてリスクを知っておくことも重要です。