自民関係者「決裂はしないけれども…」交渉の行方は
2月5日、メディアにはオープンにならない形で、与党と日本維新の会の実務者協議が初めて行われた。そこで自民、公明から提示した案がある。

<「自民・公明」→「維新」への提示>
・今年4月にも所得制限なく、公立、私立とも約11万円支援
→公立高校は実質無償化に
※私立は2026年度から無償化の方向で議論
所得制限の撤廃を明記し、今すぐではないが「私立」についての言及もした提案だ。ところが、自民党関係者の感想は「維新の反応があんまり芳しくなかったな」というものだった。

この実務者協議を経ても議論は平行線をたどる中、自民党の政策責任者である小野寺政調会長と前原氏、この2人が水面下で会った。
予算に賛成してもらうための時間的リミットが迫る中、「実務者でやってると間に合わないんじゃないか」という思いがおそらくあったのだろう。松下政経塾の後輩・先輩という関係の小野寺氏と前原氏だが、どこまでいったら予算に賛成できるのかという部分を、小野寺氏はおそらく探ったのではないだろうか。
しかし、2人の会談は「決裂はしないけれども、まだ距離があるという感触だった」と自民党関係者は漏らした。