《路上生活者は減少するも“見えないホームレス”が増加》

2007年には132人いたホームレスですが、徐々に減っていって、去年は4分の1以下の31人でした。

しかし、31人という数字の裏には”見えないホームレス”がいます。

去年12月28日の夕方、札幌市中央区民センターに行列ができました。『労福会』の活動のひとつ、炊き出しです。

参加者は、衣類や食事を受け取っていきます。この日配られた弁当は、カレーライスです。

クリスマスが近かったこともあり、ケーキのプレゼントもありました。

・炊き出しの参加者
「助かります。衣服とかなかなか買うことができないので」


希望者には散髪のサービスもあります。

・炊き出しの参加者
「サッパリしました。(散髪に)行きそびれていたので…」


この日、炊き出しに参加した60人ほどのうち、路上で生活している人は、10人もいないといいます。

・取材記者
(Q.普段はどこで生活しているんですか?)


・炊き出しの参加者
「ネットカフェ」


ネットカフェや友人の家で生活する”見えないホームレス”が、最近増えているということです。

・ネットカフェで生活する男性
「(炊き出しは)楽しみですね。普段は1人なので、(炊き出しには)似た環境の人がいるので」


路上にいない彼らは、実態調査の対象から外れるため、その数を把握しきれていないのが現状です。