「掘って、掘って、掘りまくれ」 日本へのエネルギー輸出拡大に期待の声も
アラスカでの石油やガスの開発は、日本にとって無縁ではありません。

アメリカ トランプ大統領(1月27日)
「アラスカの野生生物保護区から、アジア全域にエネルギーを供給できるだろう」
トランプ氏は、アラスカで生産した石油や天然ガスを日本を含むアジア各国に輸出する考えを示しているのです。

実は、日本が1969年に初めてLNG(液化天然ガス)を輸入したのはアラスカからと、ゆかりもあるのです。
アラスカの石油とガスの業界団体からは、日本へのLNG輸出に期待する声が上がります。

アラスカ石油・ガス協会 キャラ・モリアーティ 会長
「天然ガスをもっと生産していた時、輸出設備もありましたし、日本は大口顧客でした。今、日本は天然ガスが必要だと認識しています。トランプ大統領には(石破総理に)『アメリカはエネルギーを持っている』『エネルギー支配を進めたいし日本を助けたい』と言うことを期待します」
日本がLNGなどのエネルギーの輸入を増やせば、アメリカにとっては貿易赤字の削減につながります。
また、ロシアからLNGを輸入している日本にとっても、同盟国であるアメリカから調達を増やすことは、エネルギー安全保障上、プラスだとの見方があります。
石破総理は先週、トランプ氏との「ディール」に含みをもたせる発言をしていました。

石破総理(1月31日)
「安定的なエネルギー供給に対して、合衆国に我々として要請すべきことはあるだろうと」
ただ、アラスカでのLNG開発は停滞が続いています。
アラスカ石油・ガス協会 キャラ・モリアーティ 会長
「アラスカにはたくさんの天然ガスがあります。問題は、天然ガスが埋蔵されている北部から南部の港に運ぶパイプラインを作り日本に輸出する計画は、非常にお金がかかることです」
また、環境保護団体も野生生物保護区での開発に反対を続けています。それでも…

アメリカ トランプ大統領(1月20日)
「掘って、掘って、掘りまくれ」
エネルギーをめぐるトランプ大統領と石破総理の「ディール」は成立するのか。アラスカの人々も熱い視線を注いでいます。