宮城県の公立高校入試は、3月4日と5日に行われます。入試直前、特に重点的にすべきことは?指導歴20年以上の「受験のプロ」名学館富沢校・我妻博隆塾長に各教科のポイントなどを聞きました。

全体のポイントは、まず「基本」に徹する。公立高校入試の場合は極めて難しい問題は出ないので基本は「教科書に帰る」。不安だったら教科書を読み返すことが大切です。

国語は「漢字と作文」

まず「漢字」で確実に点を取れるようにしましょう。今までの模擬テストや、学校の定期テストで出た漢字を中心に見直してみてください。

次は作文です。宮城県の場合ですと配点が20点と大きいので点数を落とさないようにしましょう。1点でも失わないように、作文の練習を中心にやってもらいたいなと思います。時間配分も意識してほしいです。これまでの受験生から多く聞かれたのは「時間が足りない」「文章を読むのに時間がかかってしまう」という感想。残り1か月で文章を早く読むことも意識した方がいいですね。ある程度時間を決めて、この文章は10分で読むとか、時間を区切ってやることも重要です。

特に配点が大きい作文で時間切れになるのが一番よくありません。最低でも試験時間が残り10分になったら問題の途中でも作文にうつるとか、作文は確実に最後まで書き終えるのを心がけてほしいです。また、自分で書いているとこれでよいのかなと不安になることもあると思うので、自分の書いた作文を人に見てもらうことも大事です。塾でも「一つの文が長い」とか「話し言葉が入っている」とか指摘して直すようにしています。