アメリカのトランプ大統領が提案したパレスチナ自治区ガザの住民全員の移住について、ヨーロッパや国連からも批判の声があがっています。政権は「一時的な措置」だと説明し、“火消し”に走っています。
停戦合意の発効から2週間あまりが経過したガザ。多くの建物が破壊され、街はがれきだらけです。復興への道筋も見えていないなか、トランプ大統領の発言が波紋を広げています。
アメリカ トランプ大統領
「人々はガザに戻るべきではないと考えている。(〔移住の〕規模の想定は?)全員だ」
アメリカがガザを長期間所有し、住民全員を別の場所に移住させ、経済開発を行う構想を表明したのですが…
ガザの住民
「何があろうと立ち去りません。家は壊されましたが、がれきの上で眠ることができます」
アラブ諸国などはパレスチナ難民の別の地域への恒久的な再定住につながる動きに強く反発。フランス、ドイツからも批判の声があがりました。
すると、発言の翌日、ホワイトハウスの報道官は…
アメリカ レビット報道官
「大統領はガザ再建のために住民を一時的に移住させる必要があると明言しました。ガザは今、まさに解体現場です。住めるような場所ではない。これほど悲惨な状況の中で暮らすべきだと言う方が実に悪意のある提案だと思いますよ」
あくまで「一時的な措置」と強調。国務長官も…
アメリカ ルビオ国務長官
「がれき除去や爆弾の撤去作業が行われている間、住民はガザに住めないでしょう。そういう提案です」
一方、国連は「いかなる強制移住も民族浄化に等しい」と強調します。
国連 グテーレス事務総長
「国際法の基本に忠実であり続けることが極めて重要だ。あらゆる形の民族浄化も、絶対に避けなければいけない」
グテーレス事務総長はイスラエルとパレスチナの「二国家共存」による解決が重要であると改めて呼びかけました。
まさに今、助けが必要なガザの人々さえ、“トランプ劇場”に巻き込まれてしまっています。
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