北陸では100センチ超えのドカ雪が続く恐れも

森田正光 気象予報士:
大雪には冬型の気圧配置による雪と、そして低気圧による雪の2種類があります。北海道・帯広で多く雪が降ったのは、低気圧の雲によるものです。南東方向から雪雲が入ってきていました。

今回、帯広で大雪が降ったのは海水温の影響だと思います。今季は全国的に平年より2〜3度高く、特に北海道南東の海上では4〜5度高いです。水温が高いとそこに水蒸気が補給されますので、雲が発達します。それで特に日高山脈の東側では大雪になったと考えられます。
小川彩佳キャスター:
猛暑や集中豪雨と同じ原因が広がっているわけですね。
森田正光 気象予報士:
一部温暖化の影響というのもあるのではと考えています。
この後は、日本海側に雪雲が入ってきて、北陸のあたりが強く降りそうです。これまでは帯広でしたが、今度は北陸から九州などにも降ってきます。

【予想降雪量(5日夕方にかけ・多いところ)】
北陸:100センチ
東北・東海:80センチ
近畿:70センチ
北海道・中国・九州北部:50センチ
四国:40センチ
九州南部:20センチ

北陸の予想降雪量は100センチ、1mです。1m雪が積もったとして、1立方メートルの乾いた雪は100㎏、湿った雪だと200〜300㎏程度になります。この重さのものが雪下ろし中に落ちてきたら大変なことになります。北陸ではこのように大変な量の雪が断続的に続くということです。