今シーズン最強、そして最長の寒波が日本列島に襲来。北海道・帯広市で、観測史上最大の「ドカ雪」になるなど、広い範囲で災害級の大雪への警戒が続いています。

最強最長寒波 記録的大雪に 関東も氷点下の冷え込み続く

広瀬駿 気象予報士:
4日午後5時の天気の状況です。西日本では雪がかなり降っています。愛媛では山地で雪が積もるくらいの大雪になっています。

日本海では、すじ状の雲がびっしりと広がっています。この雲は冷たい空気や風が吹くときにできる雲です。いわゆるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)といわれる発達した雪雲の帯です。

朝鮮半島あたりから日本海側に向かって現れることが多く、それがかかった先では一気に大雪になり、一度現れると大きな川の流れのようにエネルギーを持っているので、長引いてしまう危険もあります。

また北海道では低気圧の影響で雪がまとまって降っています。今回は1年に一度来るかどうかという寒気の強さとなっています。また海水温もかなり高くなっているので、それも雪雲が発達している原因だろうとみています。

ホラン千秋キャスター:
普通の“すじ状の雲”と“JPCZ”の違いは何でしょうか?

広瀬 気象予報士:
高さが違います。雪雲の高さは約2キロなのですが、JPCZは約5キロの高さがあるため、高い山を越え、太平洋側でも雪を降らせる存在なのです。

特に危険なのが“JPCZ付近”です。今週は5日(水)と8日(土)が大雪のピークになりそうです。北陸ではJPCZの影響で雪の降り方が強まり、除雪作業が間に合わないような危険な降り方になるかもしれません。

【予想降雪量(5日 夕方にかけ 多い所)】
・北陸:100センチ
・東北・東海:80センチ
・近畿:70センチ
・北海道・中国・九州北部:50センチ
・四国:40センチ
・九州南部:20センチ

5日は雪がいつも降る地域は“どっさり”積もって危険な状態になる雪の降り方になるでしょう。

四国の予報降雪量は40センチとなっていますが、過去にこれくらい雪が降ったときに集落が孤立しました。木が倒れ、停電といった被害に繋がる雪の降り方になるかもしれませんので警戒を強めるようにしてください。

警報が発表されているときは、なるべく不要不急の外出は控えるようにしてください。

一方、8日(土)は市街地や平野部に雪が降るとみられています。交通機関への影響に注意をしながら過ごしてください。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
8、9日の週末に用事がない方はできるだけ外出をしないようにしてほしいですね。あと雪かきはしないほうがいいかもしれませんが、そうはいかない場所もあると思いますので、十分注意をして行ってください。