もう話すことのできない人のため 語り継ぐ

エヴァさんは長い間、自身の経験を話すことはしていなかった。
初めて人前で話したのは1995年のことだった。解放50周年の式典に招待され、経験を話してほしいと頼まれた。はじめは気が進まなかったが、言葉が湧くように次々と出てきたという。
エヴァ・シェペシさん
(話すことは)私の人生の使命です。
私はもう話すことができない人のために話しています。私の家族や他の罪もない人たちのために。若者たちには いつもこう話しています。
もし不正を知ったらそれに立ち向かい、沈黙していてはいけない。
誰かが除け者にされるのを許してはいけない。
そして正しい情報を得るようにと。
民主主義を守り続けるためには一人一人の行動が必要なんです。