さまぁ~ずさん、バナナマンさんが審査員を務めている頃からの文化のようなのですが、僕も多分他の審査員の方も、それがとてもありがたかったです。いきなりあの決勝の場に行くのはやっぱり緊張感がすごいですからね。松本さんの楽屋に集まってみんなで雑談をしてちょっとリラックスすることが出来ました。
――審査員をして以降、他の芸人さんのネタを見るときに見方が変わったことなどありますか?
特に変わってないと思います。誰かのネタを見るときは基本さっき言ったような感覚で見てるかもしれないですね。もっと気楽にですけど。でも審査員の時はより細部までと言う感覚で、「このフリがあるから」とか「オチはこんな感じか」とか、僕は早めに一発目の笑いがあればいいとは思ってないので、長いなら長いなりに、一発目はそれなりの笑いがあって、そこから駆け上がっていって後半ちゃんと前のフリの長い部分をちゃんと回収できてるのかとか、そういうところを見てしまってるかもしれないです。
――審査員となった今の小峠さんの視点から、優勝したときの自分たちを振り返ってみていかがでしょうか?
自分で言うのもおこがましいかもしれないですが、あの時やったネタ2本はやっぱり強いと思います。僕が審査員として、当時無名の僕らのネタを見たら「こいつらいいな」と思える自信があります。
――ちなみにネタ作りは当時から変化している部分はありますか?
相変わらず単独ライブを開催してるんですが、前までは100%僕1人で作ってたんですけど、ここ5年くらいは作家さんと一緒に作るようになったくらいですね。スタンス的にはあまり変わってないです。
――西村さんは?
ゼロです。『キングオブコント』決勝戦の後に行われている反省会に参加させてもらってるようですけど、本当に反省しなくちゃいけないのはあいつですね。
――『キングオブコント2022』も審査員を務めますが緊張されてますか?
そうですね、10月入ったくらいから「もうちょっとで決勝だな」と考えてました。常に頭の片隅にあります。人の人生を決めるというプレッシャーもありますしね。
■こんな強メンバー揃いの中でどっかぶち抜いて爆笑を取る人たちが出てくる
――今年楽しみにしている組は?
全くネタを見たことないのはクロコップとコットンで、最高の人間も面白そうですよね。僕は事前にネタをチェックしておくとかというのは特にやってないので、当日の楽しみにしてます。
――今年のファイナリストの皆様に贈りたい言葉はありますでしょうか?
みんな面白いでしょうからとにかく楽しみですね。ファイナリストの本気度がすごいですよね。今年一番面白かった10組の壮絶な戦いになるので、もうやり切るしかないと思います。みんなにはぜひとも出し切っていただきたいです。
――最後に今大会を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
こんな強メンバー揃いの中でどっかぶち抜いて爆笑を取る人たちが出てくるので、“新しいスターが生まれる瞬間”をぜひ見てほしいです。仕事の都合などで難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、賞レースはスポーツ中継のようにリアルタイムで見るのもやっぱり楽しいと思うんです。CM中にファイナリストたちの緊張をリアルに感じたり、頭の中でネタを振り返ったりというのも面白くて良い時間だなと思うので。リアルタイムで見ることができる方はぜひ。仕事で見られないぞという方は、仕事終わりのご褒美に楽しんでいただければと思います。