「おしりに素晴らしい筋肉」 指導者も絶賛のフィジカル

身長164センチとスプリンターとしては小柄な清水選手。陸上部顧問の西野弥希さんは小柄な体を今よりもうまく使って最大限に力を発揮できるよう指導に当たっています。

指導する星稜高校陸上部・西野弥希顧問「上手に体を使うので、おしりに素晴らしい筋肉がついていると思う。股関節を使って上半身と連動がもっとできたらとか、今は、中心部分を使っているけど、もっと大きく使えたらいいんじゃないか」

すし店を営む両親の店で遊ぶ、小学生3年生のころの清水選手の映像です。

母・絵美さん「体を動かすことが好きだった」

父、正雄さんはインターハイや国体の出場経験があります。

父・正雄さん「この大会出るために、これしたらこれ出れるよとか先に教えてあげられるというか」

母・絵美さん、姉の優奈さんも陸上選手で「陸上一家」に育った清水選手は、小学校4年生から陸上の世界へ。

通っていたのは、パリオリンピックに出場した五島莉乃選手を輩出している金沢市小学生陸上教室でした。

初めは幅跳びを中心にさまざまな種目を楽しみながら力を伸ばしていった清水選手。恩師の野村泰裕さんは当時を振りかえります。

金沢市小学生陸上教室・野村泰裕監督「基本のドリル(反復トレーニング)中心ですね。ラダー(はしご)踏んだり小さなハードルを跳んだり。今年はこういう記録を出そうという目標をもっていて幅跳び5メートルを跳ぶんだとか」

中学生になった清水選手はスプリンターとしての才能を開花させ、3年生のとき全国中学校体育大会の200メートルで優勝。

自分の走りを確立していきます。

アンダー20のオリンピック育成選手にも選ばれている清水選手、これからは海外や国内での強化合宿など大会に向けたスケジュールもタイトになってきます。

今の課題は、コンディションに左右されることなくベストの走りができる「体づくり」です。

清水空跳選手「関東とか近畿とかに比べると、外で走れないというのが多くなってくると思うが、その分、持久をつけるために心拍数あげたりのトレーニングだったり、身体の全体の筋肉作ってという基礎の部分が強化できると思っている」

世界陸上・オリンピックのメダリスト・末續慎吾選手にも指導を受け、トップ選手としての意識も高めています。

清水空跳選手「自分の目標だったり目標を達成するためにはどうするかとか、自分が思う最強とはなにかという話をした」

日本陸上界期待の星が掲げる今年の目標は…

清水空跳選手「広島のインターハイで100m、200mどちらも優勝目標にして国民スポーツ大会だったり日本選手権など、いろいろな大会に出場し、そのタイトルを全て取っていきたいと思います」